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障害当事者の生活と密着した災害時障害者支援2016. 03/28 (月)

■2016年3月29日(日) 障害者デイサービス(生活介護)で被災したら
前回の大国町編のスピンオフ企画。もしデイサービス営業時間中に災害発生したら。

水曜日の午後4時。10人の利用者が通っている障害者デイサービス(生活介護)。
そろそろ終わろうかという時間帯に大地震発生。
10人の利用者さんは、自宅が浪速区外の方が大半。隣接している区在住者が半分、車で1時間弱かかる方が半分。中には河川沿いに住んでいる方もいる。
単身者が半分、家族と同居が半分。男女も半々。年齢層は20歳から80歳までと幅広い。障害も車いすユーザー、視覚障害者、知的障害者、精神障害や発作や持病もある方など多種多様。
職員は7人。パートの主婦層が3人、フリーターの20代スタッフが2人、常勤職員が2人。
家庭のことも気になる。利用者・職員ともに家族との連絡がつかない。被害状況の全容もわからない。近所の避難所となる小学校へ避難せず、とりあえずデイサービスに留まることを選択する。

☆最初の1時間で行う行動。(責任者として決断の連続)
まず頭を守る。部屋のドアが壊れ、外に出られなくなることを最悪の想定とする。
裏にある小学校まで移動するが、地域住民ではない障害当事者にとって過酷な状況になると思うので、家族と連絡が着くまでデイへ戻る。
テレビやラジオ、SNSで被害状況の把握や津波の想定に努める。

☆24時間経過のシミュレーション(責任者の考え方~OODAの発想)
備えがある前提ではなく、部屋にあるものをいかに活用して一晩しのげるかを考える。
徒歩で帰れるスタッフは帰る。家族が迎えにきた利用者は家族と帰宅。(東日本大震災のとき、東京の知り合いの施設では夜中に迎えに来る家族も多数いた。)
残ったメンバーで水、食料の備蓄や冬であれば毛布。寝るためのふとんやマットの確保などデイサービス内からどれだけ調達できるのか。
利用者個別への配慮として体位保持のための備品や薬の確保。確保出来ない場合の影響は?
※OODA(状況把握からの戦力分析と決断ループ)
最初に備蓄や避難計画などの備えありきではなく、現状でできることとできないことを整理していく。整理していくなかで、現実的にどう局面に対応していくのかを突き詰めていく戦略。PDCAのような計画を立て、計画達成のため実践していくループとは違う考え方。

☆3日間留まるためのシミュレーション
災害時、72時間は救急救命のために道路は使われている。一般に物資が送られてくるのは3日経過してから。最初の3日間は自衛や自助・共助で過ごさなくてはならない。
3日間、しのぐだけのものがデイサービスにあるか。何が不足してくるか。
そのことでどのような影響が出るのか。
心身のバランスを保つためのアイデア出し・・役割つくり、レクリエーション
個人的嗜好について・・たばこ、甘いもの、読書、ゲームなど
外部への発信。情報収集。
※インターネットだけではなく、外に出て歩くことや避難所など近隣施設へ出向く。

参加者28名での5つのグループにて、以上のようなワークをしました。

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ここから独り言です。
2年間も災害時に通常業務である障害者支援をどう継続していくのかを考えてきたのですが・・自分で考えても絵に描いた餅でなんだか実感がない。
案外、他人事は具体案がいろいろ提案できる。他の地方で災害が起きた場合のことなど、いろんなネットワークを駆使してこうすればいいんじゃないかなとか。
自分がいざ災害時に当事者となったら、自分の決断をどうするのか。利用者である障害当事者の決断や働いてくれている職員が自分の生活との決断とどう向き合っていくのか。
今回やりたかったのはプランじゃなくて、起こりうる状況下でのその場にいる人たちとの心情の想定なんですよね。

「BCP研究会 報告会」
2016年3月26日(土)14時~17時
市民交流センターひがしよどがわ(大阪市東淀川区西淡路1-4-18)
JR新大阪駅東口より徒歩8分。
参加費:無料
手話通訳あり