椎名 保友 さん

1999年夏よりサポーター。2001年春より職員。
長年「パーティ・パーティ」のコーディネーターを勤め、2012年より生活介護「ほっこり俱楽部」管理者
ヘルパー養成講座「重度訪問介護従業者養成研修」を年6回主催
東日本大震災があった2011年より被災障害者救援活動をつなぐお祭り「東北⇔関西ポジティブ生活文化交流祭」を毎年11月23日に長居公園で開催。

「いつから来れる?」と電話をもらい、それから半年後に

芸大でアートマネジメントを専攻。大学卒業後、劇団に就職。
その傍らで「学生気分に戻りたい」という理由でアルバイトを探す。
そこで求人していたのが「パーティ・パーティ」
仕事が終わった後の夜や土日に介助のアルバイトとして始めてみる。
昼は劇団での営業職とのWワークを1年半していましたが、うちの理事長から「いつから来れる?」と電話をもらい、それから半年後に転職しました。

20年以上経っても、利用者さんに「ありがとう」と言われると素直に嬉しい

ふと「なんでこの仕事をしたのか」と考えていたときに、横で妻が「いろんな人の人生にかかわるから飽きずにやってるんじゃない」と。
介助だから身体介護がっつりで腰が大変だなとかトイレ介助とか抵抗あるかななど、いくつか不安はあった。
でも結局そんなことではなく、とにかく気疲れすることを知った。

人にかかわるって、自分の気持ちの在り様も問われているな。
そんなことを考えながら20年以上働いています。
20年以上経っても、利用者さんに「ありがとう」と言われると素直に嬉しいですね。

うちの利用者の大半は生まれつきの人が多いです。知的障がいの人も車いすユーザーの人もいます。
利用者と介助者という関係もしっかりしながら、より人と人の関係だなとも思っています。
利用者さんにはいっぱい甘えさせていただいています。

障がい者の生活にかかわる介助のことを多くの人に知ってもらいたい

普段は事務所の1階にある生活介護(障害者デイサービス)の管理者として、1日7~8名の利用者さんと10名の職員と過ごしています。

また自分が体験してきた障がい者の生活にかかわる介助のことを多くの人に知ってもらいたい。所属する団体問わず、入り口となる資格講座「重度訪問介護従業者養成研修」を年6回、2003年から主催しています。
毎回20~30名参加されることを考えると、2500名以上の方がこれまでに受講されています。

また障害福祉のことを知ってもらう流れから一般に向けたイベントを開催。特に2011年からは東日本大震災でつながった支援する・される・応援する人たちが年に1回、一堂に会する「被災障害者⇔関西ポジティブ生活文化交流祭」を例年11月23日に長居公園で開催。
毎回3000人近い人が来場されています。

事務所スタッフからのコメント

障害者福祉と介助をテーマにした交流と学びを続けてきた椎名さん。
日常生活支援ネットワークの思い「どんなときでもいつでも誰でもどこにでも出かけられる社会」ということを伝えてくれます。
もし興味ある方は「ほっこり俱楽部」へお気軽にお越しください。

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