先輩サポーターのstory

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障がい当事者をサポートする姿は、小柄な彼女を大きく見せる。
本永えり奈さんは、
「障がい者介助は利用者さんの生活に深く関わり、
共に感動することができる仕事」と語ります。

■障がい者介助は、世界が広げる?

「実は、介護福祉の高校を卒業しましたが、
卒業後は介護の仕事に就かなかったんです」

学校では高齢者介護を中心に学びましたが、
自分が本当にやりたいことと違う気がして、
卒業後は接客の仕事をしていました。

「私がお手伝いすることで、
障がい者さんの世界が広がっていくんだよ!」

接客の仕事をしていた時、
再会した高校時代のクラスメイトが楽しそうに話した様子は
私の介護に対するイメージとは正反対だったのです。
彼女がやりがいを持っている障がい者介助の仕事を、
私もやってみたいなと感じるようになりました。

そんなとき、求人情報を通して出会ったのが
「パーティ・パーティ」でした。

障がい者介助は、学生時代に勉強した高齢者介護とは別世界。
とても楽しく充実した日々の中で、時にはミスをして注意されたり、
利用者さんの役に立てなくて落ち込む事もありました。

そんな時、パーティ・パーティのスタッフは
一緒に共感してくれたり、顔を見るたび気遣ってくれたり。
そんな心遣いが嬉しかったです。

■介助の現場研修で伝えたいこと

現在はコーディネーターとして、
サポーターが新しい利用者さんの介助に入っていく際の
「現場研修」も担当しています。

現場研修とは、新しい利用者さんを担当するサポーターが
研修スタッフや先輩サポーターとのペアで利用者さん宅に行き、
その方への介助を覚えていくシステムです。
キャリアを積んだサポーターでも、初めて関わる利用者さん宅へは、
研修スタッフが同行します。

利用者さんの関わり合いにより、方法や回数は異なりますが、
例えば、私が3回で現場研修を行う場合、
1回目は、私が利用者さんを介助している方法を、サポーターに見てもらいます。
2回目は、サポーターが実際に介助を行い、私はフォローに回ります。
3回目は、サポーターにほぼ全ての介助を行ってもらいます。
利用者さんとサポーターに不安点や改善点を挙げてもらい、
特に問題がなければ、次回から独り立ちとなります。

このステップの中で、
介助の技術的な面と利用者さんの性格や生活スタイルなどをお伝えします。
現場研修では、そのサポーターにとってやり易い介助方法を
利用者さんやサポーターと一緒に、みんなで考えていくことを心掛けています。

また、不安を取り除くことも大切。
最初は皆同じ、と私が新人の頃の体験談を話すことが多いですね。

例えば、私も最初は
「利用者さんと楽しく会話を続けなければ!」と
沈黙の間ができないように必死でしゃべっていました。
でも、後になって、利用者さんが望んでいたのは、
私に「普通にしていて」ということだったのです。

私たち介助者にとっては仕事ですが、
利用者さんにとっては「自分の家であり、いつもの暮らし」なのですよね。

■障がい者介助を志す方へ

介助の仕事は、
服装や言葉遣いなどの注意事項や、資格取得が必要だったりと、
他の仕事のような手軽さはありません。

でも、障がい者介助の仕事は、
利用者さんの生活に深く入るからこそ経験できる
喜びや悲しみ、感動を得られる仕事だと思います。

ある時、文字盤を使って会話する利用者さんから
「何かあったら、いつでも相談してね」
と言ってもらった時、
私自身も見守られていることに気づいたのです。

私は、毎日が変化に富み、楽しいと感じています。

本永さんのある1日のスケジュール夜
<夜間勤務の場合>
17:00 利用者さんのご自宅に到着。
洗濯物の取り込み、収納、スーパーへお買い物。
18:00 スーパーより帰宅し、夕食作り、食事介助。
※食事介助が1 ~ 2 時間必要な利用者さんもいらっしゃいます。
食事の後片付け。トイレ介助。
19:00 一緒にテレビを観ながらくつろぎタイム。
20:00 お風呂準備、入浴介助。
21:00 お風呂からあがって、のんびりと就寝準備。
22:00 消灯・戸締りをして、介助終了。

<宿泊勤務の場合>
21:00 利用者さんのご自宅に到着。
交代する介助者との引き継ぎ、就寝準備。
22:00 利用者さんとのくつろぎタイム。トイレ介助、翌朝の準備。
23:00 消灯、就寝。
※基本的に介助者も睡眠します。
※急に体調を崩した場合は、服薬や着替え、体位変換などの対応。
6:30 起床。朝の洗顔、朝食の準備、食事介助。
7:00 洗濯、ゴミ出し等の家事。利用者さんの着替え・歯磨き等の整容。
8:00 朝の介助者と交代し、介助終了。
夜間は、都度トイレや水分補給、筋力低下している利用者さんの寝返り対応。
発作等で急変した場合は、救急車の手配なども行います。

本永さんは、人の話しを真摯に受け止め、
自分で納得できるまで考えて、考えて、考えて、
丁寧に応えていくスタッフです。
一方、とてもアグレッシブな面もあり、
色々な方面へ意欲と才能を発揮されています。
パーティ・パーティの“ロゴ” や“玄関の壁画” を
創ったのは本永さんなのですよ。
時には立ち止まって、悩みながら、そして成長していく・・
そんな本永さんを、利用者さんもスタッフもみんなが応援しています。