先輩サポーターのstory

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2人目の子育てがひと段落したとき、
植田睦代さんが仕事の復帰先として選んだのは「パーティ・パーティ」でした。
子育てと仕事は別々の世界ではなく、
それぞれの経験が上手くつながって相乗効果を発揮しているのです。

■車イスがスタートでした

障がい者の叔父の乗る車イスを押したことが
この仕事に就いたきっかけです。
私は、車イスを押すくらい簡単だと思っていたのですが、
実際には、玄関の段差をどう越せば良いのかすら分からなくて・・・
無理やり持ち上げようとしてもダメで、何もできなかったのです。

その当時の仕事は美容師でしたが、
将来的に役に立つ仕事として福祉の仕事を本気で考え始め、
そこで出会ったのがパーティ・パーティでした。

私の介助デビューは、
重度の身体障がいがある年配の女性の外出介助でした。
いきなり、車イスで電車に乗ってお出かけで、
不安と緊張でフラフラになりました。

今では講座や現地研修の中で車イスを使っての練習がありますが、
当時は事前練習なく、ぶっつけ本番での車イス介助だったのですよ。

すぐに、パーティ・パーティのスタッフに
「コツがわかるまで車イスの練習がしたい」
とお願いをして、
何度も何度も納得のいくまでレクチャーしてもらいました。

当初は週2~3日での介助でしたが、
仕事に慣れた頃には、
週5日朝から夕方まで働くようになりました。

丁度、仕事が面白くなってきた3年目に妊娠しました。
妊娠中は、利用者さんを抱えるような身体介助には入れませんでしたが、
知的障がいの女性のお散歩や見守りなどを担当し、
出産する1ヶ月前まで働いておりました。

■復帰しようかな・・

その後、第1子を出産し、2年後に第2子を出産しました。
我が家には、「3歳までは家で育てる」という家訓があるのです。
子供が3歳までは保育所に預けず、家で一緒に過ごしましたね。
上の子が5歳、下の子が3歳になったときに、
そろそろ仕事を始めようかな・・と思ったのです。

家の近所で仕事を見つけようかな?
以前の美容室に戻ろうかな?
とも考えましたが、
パーティ・パーティに戻ることにしました。

理由は、同じように子育てしながら働いている
先輩サポーターさんがいらっしゃるので、
働き方の融通効くだろう、と思ったからです。
それに、出産後もお花見やバーベキューなどのイベントには
誘っていただいたので戻りやすかった、
ということもありますね。

そして、5年ぶりに介助の仕事に復帰しました。

復帰すると、利用者さんやスタッフの人たちが、
「戻ってきてくれて、ありがとう!」
と言ってくれ、とても嬉しかったです。
出産前から関わっている3人の利用者さんを復帰後も担当したのですが、
最初は張り切り過ぎて、パワー全開になってしまい、
「もっとゆっくりやって・・」
と利用者さんにビックリされたのですよ。

悲しかったのは、
大好きだった利用者さんが亡くなられていたことです。
時々外出する姿を見かけていたのですが、
亡くなられたことを知ったのは復帰後で、
ショックでした。

復帰直後の4月は週1日の勤務とし、
夏頃には週4日10時~15時半というペースに変えていきました。
復帰して3年経ちましたが、
今もこのペースで、16時に保育園へお迎えに行きます。

■子育てと介助の現在進行形

出産前と復帰後では、
仕事に対する「意識」や「感じ方」が全然違いますね。
子育てで忍耐力がついたのでしょうね、
今の方が、心に余裕を持って落ち着いて介助できています。
私自身が成長したから、だと思います。

子育て中も、介助経験があったからこそ気付いたり、
対応できたことがありました。

例えば、料理。
この食材は子どもが食べるには大きいな、
と気付いてキッチンハサミを使ったり

介助のときに培ったことがパッと思いつくんです・・
すごく色々。

例えば、ベビーカーでの移動。
私は車イス介助で慣れていたので、
ベビーカーをエスカレーターに乗せることもでき、
ベビーカーの不慣れなお母さんからは羨ましがられていました。

「子育て」と「介助」の現在進行形が良いですね。

毎日、色んなことに気付いて嬉しかったり、
危険を察して対応できたり、
それぞれの立場の経験が、現在進行形で役立っています。

植田さんのある1日のスケジュール朝昼
9:00 … 子どもを保育園に送り、利用者さん宅へ移動。
10:00 … 利用者さんのご自宅に到着し、介助スタート。
洗濯、調理などの家事支援。
近所にお買い物に行き、外出介助。
15:00 … 介助終了。
自分のお買い物や家事などを手早く済ます。
17:00 … 子どもを保育園にお迎え

※平日週5日勤務で、介助時間は日によって異なります。

植田さんは、さりげない心遣いが素敵なサポーターさんです。
お二人の子どものお母さんとなり、
子育て真っ最中ながら介助現場へ復帰。
利用者さんと数年ぶりの再会、介助と子育ての両立で
出産以前とは違った感覚で介助に励んでいる姿を、頼もしく感じています。
パーティ・パーティでは、「子育てや家庭」と「介助の仕事」を両立している
サポーターさんが大勢活躍されています。