BCP 障害者のみなさんやいろんな事業所のみなさんと一泊避難体験

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NPOちゅうぶさんの新しくなった素敵な事務所をお借りしての避難所一泊シミュレーション。
大震災が発生し、小学校に避難。
その小学校の教室を一室、福祉避難室として開放されたという設定。
チキンラーメンを水で20分かけると、麺が食べられるようになるので、チキンラーメンと同じく水で60分かけて戻したアルファ米(50人分のセット)を食料に一晩過ごす。
マスキングテープで区分けして、個人スペースをきっちりと仕分け。
みかん用の段ボールでベッドを制作する。
そのような準備以外はプログラムは特にない。
ただみんなで話す、聞く機会に時間を割いた。
夜興奮して独り言をずっと喋っている人がいたり、9月とはいえ冷え込んだりなど、夜間はそれなりに甘くはない。
こんなシミュレーションを参加者が27人で知的や肢体に障害あるメンバーの協力も。しんどい状況がまあまあありながらもみなさん完走されました。
印象に残った雑感を4点。
1:神戸の障害者団体では阪神淡路大震災の記憶が生々しく、具体的な避難想定訓練を行いづらい。
その分、地域のつながりを密着にする試みに力を入れていて、地域福祉フェスティバルなどを各地で開催されている。
2:学校の災害時の在り方。生徒数が減少傾向の地域や住民自治会と学校の意志決定に寄るが体育館だけではなく、教室も開いていく流れもある。
大学は熊本学園大学が先行事例とこれからなっていくが、校舎のなかには危険物や重要機密もあるのでキャンパス内をどこまで開放するのかを学内では検討している大学もある。
3:女性の目線を取り入れていく姿勢になぜなりづらいのか。健常者にとって過ごしやすい避難所は障害者にとっても過ごしやすいはず。我慢を強いることからのシフトチェンジ。誰にとっても過ごすのに解消していかなければならない課題を言えたり、話し合える環境を有事ではないときからやっていけたらとも思う。
4:備蓄についての考えを改めたいのは体力の温存。食糧備蓄はもちろん大切だが、栄養補給と体力の回復は両輪。毛布や寝具、障害者の場合は体位を保持するためのクッションなど身体を補う物をどこまで用意して備えておけるのか。
空腹は耐えられても寒さや体力低下の方が耐えかねる。
障害者、女性、福祉職だけではない多彩な職種、阪神淡路大震災の体験者、大阪だけではなく、和歌山、京都、奈良、兵庫からの参加などなど、いろんな立場のみなさんが一同に会し、それぞれが輪になって喋っていた内容の濃さ。
みんなでつくっていく僕らのBCP研究会に相応しい一泊体験となりました。

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