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BCPのつくりかたワークショップ(12/17日午後2時~4時半)2017. 10/07 (土)

BCPプログラム 災害発生時の障害者支援<事業別>シミュレーション「BCPのつくりかた」
12月17日(土)午後2時~4時半
会場:大阪社会福祉指導センター4階研修室(大阪市中央区中寺1-1-54)
交通:谷町六丁目駅より徒歩5分・谷町九丁目駅より徒歩10分
参加者:50名
参加費:無料
大阪コミュニティ財団「山口淑子友愛基金」助成事業

災害が発生したとき、障害や様々な事情を抱えた人たちを障害者支援事業はどう支えていくことができるのか?
できること・できないこと・時間の経過と共に変化していくこと。
最低限のものしかない災害の下、障害ある人にとってどのような困難に陥るのかを想定しながら、
障害者支援に携わる法人・事業所が自分のところで出来ることの確認。
ここまでは出来るようにしておきたいことの整理。

これらを「BCP~ビジネスコンティニュープラン 災害時事業継続計画」と言います。
この障害者支援事業版をつくっていけるために、大阪・京都で障害者支援や障害者の災害時についての取り組みをしているメンバーが集まり、阪神淡路大震災以降、被災障害者救援活動に取り組んでいます「ゆめ風基金」の八幡隆司さんと一緒に毎月、学習会をしております。
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今回は、<居宅><日中活動><施設&グループホーム><相談支援><中間支援>など障害者支援に携わる参加者が事業別に分かれて、それぞれの「BCPのつくりかた」を学んでいただくプログラムとなっております。
支援事業に携わっていない方の参加や見学もOKです。
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福祉施設一泊体験シミュレーション(東住吉区NPOちゅうぶ)2017. 10/01 (日)

【2017.9.30-10.1】
障害者と福祉施設に避難して一晩過ごすシミュレーション@BCP研究会 取り急ぎ雑感】

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NPOちゅうぶさんの新しくなった素敵な事務所をお借りしての避難所一泊シミュレーション。
大震災が発生し、小学校に避難。
その小学校の教室を一室、福祉避難室として開放されたという設定。
チキンラーメンを水で20分かけると、麺が食べられるようになるので、チキンラーメンと同じく水で60分かけて戻したアルファ米(50人分のセット)を食料に一晩過ごす。
マスキングテープで区分けして、個人スペースをきっちりと仕分け。
みかん用の段ボールでベッドを制作する。
そのような準備以外はプログラムは特にない。
ただみんなで話す、聞く機会に時間を割いた。
夜興奮して独り言をずっと喋っている人がいたり、9月とはいえ冷え込んだりなど、夜間はそれなりに甘くはない。
こんなシミュレーションを参加者が27人で知的や肢体に障害あるメンバーの協力も。しんどい状況がまあまあありながらもみなさん完走されました。

印象に残った雑感を4点。
1:神戸の障害者団体では阪神淡路大震災の記憶が生々しく、具体的な避難想定訓練を行いづらい。
その分、地域のつながりを密着にする試みに力を入れていて、地域福祉フェスティバルなどを各地で開催されている。

2:学校の災害時の在り方。生徒数が減少傾向の地域や住民自治会と学校の意志決定に寄るが体育館だけではなく、教室も開いていく流れもある。
大学は熊本学園大学が先行事例とこれからなっていくが、校舎のなかには危険物や重要機密もあるのでキャンパス内をどこまで開放するのかを学内では検討している大学もある。

3:女性の目線を取り入れていく姿勢になぜなりづらいのか。健常者にとって過ごしやすい避難所は障害者にとっても過ごしやすいはず。我慢を強いることからのシフトチェンジ。誰にとっても過ごすのに解消していかなければならない課題を言えたり、話し合える環境を有事ではないときからやっていけたらとも思う。

4:備蓄についての考えを改めたいのは体力の温存。食糧備蓄はもちろん大切だが、栄養補給と体力の回復は両輪。毛布や寝具、障害者の場合は体位を保持するためのクッションなど身体を補う物をどこまで用意して備えておけるのか。
空腹は耐えられても寒さや体力低下の方が耐えかねる。

障害者、女性、福祉職だけではない多彩な職種、阪神淡路大震災の体験者、大阪だけではなく、和歌山、京都、奈良、兵庫からの参加などなど、いろんな立場のみなさんが一同に会し、それぞれが輪になって喋っていた内容の濃さ。
みんなでつくっていく僕らのBCP研究会に相応しい一泊体験となりました。